為替予想 今日のドル円 12/17
NY外国為替市場でのドル円は、前週に引き続き、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明感の後退や米中貿易協議の第1段階合意を背景とした投資家のリスク選好姿勢が強まりから109.68円まで上昇しました。
昨日のドル円は、アジア市場からNY市場序盤にかけては動意に乏しく、109円台前半の狭いレンジでもみ合い。
NY時間では、12月PMIは製造業、サービスともに予想を上回るなど過度な景気減速懸念も後退。
更に12月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数が76と20年ぶりの高水準を記録したことをきっかけにドル円は、米国時間正午にかけて、高値109.68円まで上昇。
もっとも、先週末金曜日に記録した直近高値109.71円や、12/2に記録した高値109.73円を前に伸び悩むと、引けにかけて小反落しています。
本日のドル円予想
本日のドル円は、米中間の貿易戦争が回避・休戦されたことや、英総選挙で与党の保守党が地滑り的勝利をおさめたことで、リスクオン相場が続き、引き続き109円台で堅調に推移することが見込まれます。
尚、本日は米国で11月の住宅着工件数や鉱工業生産が発表されますが、市場予想と乖離しなければ相場への影響は限定的と見られます。
市場関係者によるドル円予想
市場筋:来週からはクリスマス休暇で海外市場参加者が少なくなることから、ドル円は一方的にポジションを傾けにくい状況。本日もドル円クロス円ともに買いは所々で利食い売りなどが入るなど慎重な動きが予想されるが上昇トレンドは継続しているため、押し目買いスタンスで臨みたい。
コラムニスト:先週のビッグイベントが終了し、ドル円は穏やかなリスクオン。クリスマスモードでなければ、もっと買い意欲が高まったのかもしれない。テクニカル的には、12/2の109.72円を突破した場合、109.90円、その次が112.39円-104.44円に対する戻り76.4%の110.51円となるが、目先は110円挑戦か。
市場筋:ドル円は109.20円割れからはダブルトップ完成として弱気サイクル入りとし、109.00円次いで108.75円前後への下落を想定。109.70円超えからはダブルトップ破りとなり、110円試し、さらに110円台前半へ向かう流れとみる。但し110円到達ではいったん売られやすいとみる。
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