為替予想 今日のドル円 1/8
NY外国為替市場でのドル円は、12月米ISM非製造業指数や11月米製造業新規受注が予想より強い内容となったことを受けて、一時108.63円と日通し高値を付けました。
昨日のドル円は、前日のNY市場の好調な流れを引き継ぎ堅調に推移したものの、欧州序盤に「イランは13の対米報復シナリオを検討」との報道が伝わり、ドル円は一時108.26円まで下落。
その後、有事のドル買いの流れからじりじりと値を戻し、NY市場では12月米ISM非製造業指数や11月米製造業新規受注が予想より強い内容となったことを受けて、一時108.63円と日通し高値を付けました。
本日のドル円予想
本日のドル円は、イランのソレイマニ司令官の喪が明けたことからイランによる米国への報復が本格開始したことで、市場はリスク回避に動きドル円は心理的節目108円を割り込んでいます。
米側の報復なども含め、衝突が激化するようだと107円台への続落は避けられないものの、衝突が短期間に収束するようなら108円台後半への反発もあり得ます。
いずれにせよ、本日のドル円は中東情勢を睨んで神経質な相場展開が続きそうです。
市場関係者によるドル円予想
市場筋:米イラン関係に修復の余地がないこともあり、リスクは当面の間はダウンサイドとしかいえないだろう。また今後は、イランを支持している中国と米国との関係も複雑化してくると予想される。15日に予定されている米中通商「第1段階合意」文書への米中首脳による署名が先送りされる可能性に要警戒。
市場筋:米国とイランとが本格的な戦争になれば再び地政学的リスクの高まりから円が全面高になる可能性も残るが、米国の圧倒的な軍事力に対抗する可能性は低いとの見方もある。このため目先ポジションを長く保有するのはリスクが高いものの、ドル円は大きく下振れした時には買いを入れておきたい。
アナリスト:中東情勢の報道を経ても、VIX指数は大きな反応を見せておりません。つまり今回も「イメージ先行」の印象が拭えないということになります。ドル円は「過度な反発期待」も控える必要がありますが「悲観論一色」に傾く現行ムードには「眉に唾つけて」を引き続き念頭に置いておきたいところ。
コメントを残す