為替予想 今日のドル円 12/23
先週末のNY外国為替市場でのドル円は、トランプ米大統領のツイッター「中国の習近平国家主席と通商合意について非常にすばらしい協議を行った」を受けて109.53円まで堅調に推移しました。
先週末のドル円は、東京市場では軟調推移だったもののNY市場に入ると米GDP確定値は2.1%と前回と変わらず予想通りとなり、PCEデフレーターも予想通り堅調な伸びとなったことでNY株式市場は三指数ともに史上最高値を更新するなど市場全体にリスクオンの動きが強まりドル円は、109円ミドルまで上昇するなどリスクオンの動きが継続して引けています。
本日のドル円予想
本日のドル円は、通貨オプションの1週間物インプライドボラティリティ(予想変動率)が過去最低の2%台に低下しており過去最低レベル。このため今週のドル円は、明日からのクリスマス休暇を控え動意に乏しい展開が予想されます。
ドル円のテクニカルでは、109円前後に並ぶサポート水準(一目均衡表基準線や転換線、ボリンジャーミッドバンド、200日移動平均線)は一度も割り込んでおらず、「下値の堅さ」も確認されます。
一方、ドル円の上値は109.70円レベルが強い抵抗となり、その中間地点の109.40円を割り込むとダブルトップ完成となる恐れもあります。
以上の通り、ドル円は、テクニカル的に「底堅さ」を見せつつも、ファンダメンタルズ的な弱さが「続伸を阻む」展開が続いており、クリスマス休暇で市場参加者の減少が見込まれることから、週を通して方向感を見出しづらい時間帯が続きそうです。
市場関係者によるドル円予想
米中協議やブレグジットといった目先のリスクは一先ずこれまでよりも後退。リスク先行の動きが強まる中でちょっとした好材料に反応しやすい状況といえる。但しドル円は、どちらかに大きく振れたとしてもすぐに戻る往ってこいになりやすいことから利食いは欲張らずに入れておきたい。
市場筋:本日は22:30に11月の米耐久財受注が公表される。市場予想では生産、設備投資動向の改善が見込まれているが、市場参加者の減少を踏まえればドル買いの勢いは続かないだろう。引き続き109円台で膠着感の強い値動きを想定している。
市場筋:ドル円のダブルトップ完成の目安はその中間にある12月9日安値109.40円を割り込むことだが、割り込めば109.15円試し。109.15円割れからは21日線を経て108.73円試し。一方、109.67円を超える場合は12月2日高値109.72円経て109.92円を試す展開が想定される。
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