為替予想 今日のドル円 1/14
NY外国為替市場でのドル円は、15日の米中貿易協議「第1段階合意」の署名式に向け、「米政府は中国を為替操作国リストから外す方向で検討」との報道を好感して109.95円まで上昇しました。
昨日のドル円は、東京市場が休場のなかで人民元や上海総合指数が上昇するなどリスクオンの動きが目立つ中でドル円も堅調に推移。
欧米市場では、昨年末の高値109.70円付近にあった損切りを巻き込みながら109.92円まで上昇。
NY市場では、米国が昨年実施した中国に対する「為替操作国」認定の解除を検討している旨が報じられたこと等が支援材料となり、ドル円は、109.94円まで上昇しました。
本日のドル円予想
本日のドル円は、明日15日の米中通商協議「第1段階合意」調印式に向けて、堅調推移が期待されるもののドル円の110円台の定着には、日米10年債利回りの差が2.5%程度、すなわち、米10年債利回りが2.5%以上に上昇する必要があることで、一時的となる可能性に要警戒です。
ドル円は110円突破からの水準は110円台というのは、あまり抵抗線らしい抵抗線が見当たらず、しいて言えば、ボリンジャーバンド(θ=21)のプラス2σがある110.20付近、これを突破すれば、節目の110.50や昨年5月21日の高値110.67あたりが視野に入るとみられます。
市場関係者によるドル円予想
市場筋:最近の米経済指標は好調だが、米景気のピークアウトがうかがえる。またトランプ大統領が大統領選を控えてドル高を容認するとは思えない。短期的には、ドル円は上値を試そうが、海外勢があれだけ買っても、110円突破にこれだけ苦労したところをみると、天井が近づいたとの印象が強い。
市場筋:NY市場の好調な流れを継いで、ドル円は110円を超える展開も予想されるが、110円台では新規の売りが出やすい。一先ずボリンジャーバンドの上限が位置する110円20銭付近では売りを出しておきたい。このレベルを上抜いたとしても110円ミドル付近はフィボナッチ76.4%戻しでもあり上値が抑えられる。
市場筋:ドル円は110円を割り込んでも切り返す内は110.50円前後試しを想定する。110.50円以上は反落警戒。一方、110円を割り込み109.75円割れからはいったん弱気サイクル入りする可能性を警戒して109.50円前後への下落を想定。但し、109.50円台は押し目買いも入りやすいとみる。
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