為替予想 今日のドル円 2021 6/10

ドル円　今日の予想　6/10

今日のドル円の為替予想をいたします。

主に為替の専門家の見解をもとに

厳選したドル円今後の見通しを配信します。

・市場筋：ドル円は、米10年債利回りの低下で109.40円台まで値を下げているが、今晩21:30発表の米消費者物価指数（CPI）は前回を上回る高水準が予想され、米10年債利回りの小幅回復を手がかりにドル売りは後退している模様。

・市場筋：パウエルFRB議長やハト派のFRB高官は、インフレ率の高進は一時的な現象としている。しかしクォールズFRB副議長などのタカ派のFRB高官は、テーパリング開始の協議を要請しており、来週のFOMCでテーパリング開始が表明される可能性も払拭されていないためドル円の下値は限定的と思われる。

・市場筋：本日のドル円は、今晩注目のECBや米CPIが控えていることもあり、109円台での動きづらい展開が予想される。尚、ドル円のNYカットオプションは、本日109.55-60-65円に合計17億ドル、本日と明日で109.70-75-80円に17億ドル観測されており、ドル円の値動きを抑制する展開が予想される。

・市場筋：本日発表される米CPIが予想を上回るようなら発表後ドル買いで反応するとみるが既に買い戻しが入っておりドル円の上値は限定的とみる。また米CPIが上昇してもFRBはこれまでと同様に一時的な上昇との見解を変えることはないだろう。結局ドル円は上昇後は再び下落に転じるとみている。

・市場筋：テクニカル的にドル円の下値は一目均衡表の基準線109.33円や昨日安値109.22円を割りこむと109.00円とし、上値の目途は一目均衡表の転換線109.76円を超えると節目の110.00円を意識し、株価と米長期金利を睨む展開となろう。