ドル円 今日の予想 2020 1/6

為替予想 今日のドル円 1/6

 

先週末のNY外国為替市場でのドル円は、「未確認ながら、イラクにある米軍基地が弾道ミサイルの攻撃を受けた」とツイートされると瞬間的に円買い・ドル売りで反応し、一時107.84円と昨年10月10日以来約3カ月ぶりの安値を付けました。

先週末のドル円は、正月最後の3日の東京時間早朝に米軍がイラクのバグダッド国際空港を攻撃したとの報道でリスク回避の円買いが広がり108円付近まで下落。

昼過ぎには米軍がイラン革命防衛隊司令官を空爆で殺害したとの報道が流れソレイマニ司令官というイラン国民にとって英雄として扱われていた司令官を殺害したことで、NY市場ではダウが一時300ドルを超える下落となり前日比233.92ドル安で終了。

これを受けドル円は、4日未明には107.84円まで安値を切り下げました。

本日のドル円予想

本日のドル円は、本日より日本の市場参加者が戻りますが、中東情勢を巡る報道に加え、先週末の米国指標の悪材料を受けてドル円は引き続き上値が重い展開が見込まれます。

そんなドル円の次の下値メドは、先週末に記録した直近安値の107.84円、そして昨年8月安値104.44円を起点とした上げ幅のフィボナッチ38.2%戻しにあたる107.70円レベルなどとなります。

一方、当面の上値メドは、値を戻しても200日移動平均線(108.67円)が意識され、終値ベースで日足一目均衡表・雲の下限(108.07円)を割り込めば、短期的な下振れリスクが高まる可能性も考えられます。

市場関係者によるドル円予想

市場筋:先週のドル円は、地政学リスクを背景に過剰に反応した感があり、先週の動きの巻き戻しがいずれ入るとみている。ただ中東情勢の反応次第では、ちょっとしたことでドル円の下振れリスクは残るが、当面は安値となる107円85銭付近を完全に下回らないようなら目先の底値として意識される。

 

市場筋:湾岸戦争時のドル円は、戦争勃発時の151.59円から10月18日安値123.60円まで2か月半で27.99円の円高ドル安、下落率は18.5%安となった。今回の米国とイランの対立が全面戦争化へ進むのかどうかにもよるが、一つの前例としては湾岸戦争の時の動きが参考になるかもしれない。

 

市場筋:今週は米雇用統計などありますが、まずは中東を巡るヘッドラインに気を付けながら、ドル円は売りから入りたいと思います。但し、昨年から続く突込み売りの危険性を考えると、とりあえずは108円台に戻ってからの売り場探しをしたいと思っています。

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